株式会社カクシン
代表取締役 公認会計士
長山 宏
この連載では、「奇跡のコース」について解説してきました。今回はその最終回として、税理士が「奇跡のコース」にどのように関わればよいのかについてご説明します。
「奇跡のコース」と経営
これまで解説してきたとおり、「奇跡のコース」は、読めば独学で悟りを得られる書です。悟りの世界に至る道を、この本ほど分かりやすく解説しているものはないと思います。
税理士が「奇跡のコース」に向き合う方法は2つしかありません。一切妥協を許さず、「奇跡のコース」に取り組むか、あるいは全く取り組まないかのどちらかです。少しだけ取り組むといった、中途半端な道はありません。
「奇跡のコース」に書いてあることをきちんと実践できれば、経営でうまくいかないことはなくなります。稲盛和夫さんの言葉を借りれば、「すいすい、すくすく、何事も思い通りにうまくいく」でしょう。
ただし、そうなるためには、第二巻《学習者のためのワークブック》のレッスンを毎日行い、第一巻《テキスト》の理論を理解し、日々の全ての経験で許しを与える習慣を身に付けなければなりません。
「与えることが所有すること」「心の安らぎを得る」「神と神の王国についてだけ警戒する」といった取り組みにより、己の罪悪感を解体していきます。そして、愛か愛を求める声だけを聞き、愛を与える行動を重ねていけば、全てが自分の味方になって、うまくいく世界が開けていきます。
税理士の役割について
税理士は顧問先企業の応援団長であり、会計・税務を通して、その会社のリスクマネジメントに関与しています。顧問契約を結んでいますので、顧問先企業の伴走者として、その会社の業績と日々向き合うことができます。
そのような会計事務所が、「奇跡のコース」に取り組む方法を顧客に指導できれば、すごいことになるでしょう。