株式会社ビジネスラポール 代表取締役 鈴木丈織
2017年10月7日から18日まで、ドイツのベルリンで第17回世界精神医学学会ベルリン大会が開催されました。この学会は3年に1度、世界中の都市で開催されます。過去には横浜で開催されたこともあります。
私は第7回ウィーン大会で初めて発表をしました。発表後、ビジネスにおける実務的な活動に心理学の全分野を応用して最大の効果を出すことを目指して活動しています。「心理学を応用すれば、あなたに達成できない目標はない」をモットーに実践指導をしてきました。
その根拠は、この学会で「ATYS」理論について発表できたからです。「愛の心によって現実づくりに挑む。ATYSの概念とステージ理論」が誕生したのです。30年以上を経て、その後の経験値を5年前からまとめ、今回の発表となりました。
前回の発表から今回の発表までの間、最も影響を受けたことがあります。それは、15年以上「明治神宮」の顧問を務めるなかで経験したことです。宮司様の考え方や価値観の多様性に触れ、神職や巫女、警備の衛士、参道の掃き手職の方々に至るまで、分け隔てのない対等感、使命感が行き渡っていました。それ以上に、異なる国や民族、文化や習慣、神々と信仰に至るまで、こだわることなく受容する大きな包容力に魅せられました。
今回のベルリン大会での発表のテーマは「乞う! 願う! 祈る! 心の持つ実存改革の力」です。それでは、その内容をご紹介しましょう。
「乞う!」
自分自身の夢を実現させるため、心の奥底深くまで届くほどに強く、強く願うことです。具体的に欲しいもの、叶えたいことを明示し、抱くことです。人生を変えるほどに欲しいもの、叶えたいことを強く抱くのです。これには3つのポイントがあります。
①1回に1つだけ「乞う!」
夢にも目標にも必ず制約があります。勝手気ままではいけません。乞うときの注意は1つだけです。最も叶えたいことを求めるのは1回に1つだけです。叶えたいことはあなたにとって重要なことであり、他人の評価や理解などは要らないのです。あなたにとってのみ必要不可欠なら、それで十分ということです。
②具体的に明確に「乞う!」
「いつまでに・何を・何のために・どのくらいを・どのようなやり方で・だれの力添えを・どのタイミングで得るか」について、どのような状況になったとしても、具体的に明確にしっかりと常に言えることが大切です。
③適切な価値を得られるように 「乞う!」
価値は、「時間・お金・名誉・地位・物」等々です。「経験値や悲しみ・苦しみ」だけしか得られないのは禁物です。関係者全員が個人的に合った適切な価値を得られなければならないのです。
「願う!」
相手が望みを叶えるために挑んでいることに対し、達成させてあげたいとあなたが求め、関わる心を持つことです。相手本人が諦めかけたとしても、あなた自身が強く、強く叶うようにと求め、願うことです。相手の望みが達成して現実となるよう、願い欲することです。2つのポイントがあります。