本誌も12月号を迎えることができました。今年は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、本誌の根幹を成す、直接お会いしてのインタビューがしづらくなりました。21年間、ひと月も欠かさず発行し続けた本誌のピンチを感じました。

 そのピンチを乗り越えることができたのが、Zoomというツールです。Zoomは皆様ご存じのとおり、ウェブミーティングツールです。地方の税理士さんなどへのインタビューはほぼZoomで対応し、初めは写真もウェブのモニターをキャプチャーして対応しましたが、いかんせん画質が悪くて厳しいものがありました。

 そこで、20年来お願いしている東京在住の専属プロカメラマンが行けないため、当社の編集系のパートナー企業経由で地方のプロカメラマンと契約し、カメラマンだけ伺って撮影することにしました。初めはドタバタしましたが、当社側もインタビューを受ける側も、このご時世ウェブミーティングにどんどん慣れてきて、今ではとてもスムーズに進むようになりました。

 当社が主催しているセミナーも3月下旬からオンライン化に対応し、夏前まではお申し込みは少なめでしたが、夏以降は増えています。この状況に社会の急激な変化を感じました。仕事もプライベートも人と人とのつながりがあって成り立っています。自粛で直接会うことができなくても、ウェブや電話を使ってコミュニケーションはできます。いまだに、直接会えないのは若干物足りなくはありますが、つながりを大切にするにはもうやるしかないという状況です。

 今までの電話・FAX・メールに加え、LINE・Chatwork・FBメッセンジャー・SLACK・Zoom・TEAMS・MeetIn、それ以外でも先方が希望するコミュニケーション手段は全て受け入れています。即返信を目指していますが、なかなかそうもいかない場合もあります(汗)。

 また、マーケティングや顧問先への情報提供のためセミナーを開催されている会計事務所様は、続々とオンラインセミナー対応を始めています。

 始めたいけれどやり方が分からないという実務経営研究会の会員事務所様には、当社が昨年から準備し、3月から展開しているオンラインセミナー開催のノウハウを希望された事務所様にお伝えすることも始めました。

 昨年10月に当社は「『変わりたい』に、応えたい。」というコミュニケーションワード(社内外にコミュニケーションをもたらす言葉)を掲げました。議論を巻き起こしたり、働く人のモチベーションを上げたり、お客様や取引先に「なんかよさそう」と思ってもらったり……。この言葉が「実務経営サービスってこうだよね」を示し、進むべき方向の指針となります。「お口の恋人ロッテ」みたいなものです。しかし、当時想定された
以上の変化が今年起こっています。「『変わりすぎ』に、何とか応えたい。」という感じですが、これもやるしかありません。

 12月3 ~ 4日に当社の年間最大イベント「会計事務所サミット」が初の完全オンラインLIVEで行われます。今回は「『変わりたい』に、応えたい。」思いを「ポストコロナ時代のミッション」というテーマに集約して行います。変化の先に訪れる社会にいち早く対応するためのヒントを提供できるよう企画しています。LIVEでの参加が難しくても、事前登録いただいた方には1月10日までオンデマンドでご視聴いただけます。

 お申し込みをお待ちしております。お申し込みは「会計事務所サミット」で検索、または本ページのQRコードから!

株式会社実務経営サービス
代表取締役社長 板垣 誠

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