当社は東京の池袋にあります。
 東京の新型コロナウイルスの感染状況は、ご存じのとおり悪い意味で注目されています。本日(7月16日)時点で、感染者が7日連続で100人超という状況です。東京都は本日午後に開催した専門家を交えた会議で、現在の感染状況を4段階評価のなかで最も深刻な「感染が拡大していると思われる」に引き上げる方針です。会議後、小池都知事が臨時会見を開き、都民に対して強く警戒を呼び掛ける見通しとなっています。
 さらに、「東京由来」の感染が他の道府県に広がっていると報道され、東京在住、東京勤務の人はいっそう他道府県を訪れづらくなっている状況です。
 当然、不要不急の移動をしないことは感染拡大防止のためには必要だと思います。しかし、感染対策をしっかり行ったうえで、仕事でどうしても移動せざるを得ない方が、車で移動中のサービスエリアで罵声を浴びせられたという話を身近で聞き、複雑な気持ちになりました。
 これも、「ウイルス」という目に見えない相手だからこその「恐怖感」がなせる業なのでしょう。このウイルスの治療薬やワクチンが開発されれば、そのような恐怖感はなくなるのでしょうが、今はまだその段階ではありません。
 ですから、東京で仕事をしている私や当社社員は、とにかく社内でも社外でも「手洗い」「うがい」「除菌」などの対策をしっかりやるしかありません。医療機関の方によると、アルコール消毒よりも、とにかくこまめな手洗いが一番だそうです。
 「見えない恐怖感」は、経済状況についても同じことがいえます。現在、日本経済全体、皆様や当社の周辺では、先が全く見えません。だからこそ、感染予防対策と同じように、財務状況についてもできる限りの予防策を打ち続けています。
 先日、私と同じ「釣り」が趣味のセミナー講師の税理士さん(板橋区在住)が当社にお越しになり、お互いに「釣りに行きづらいですね……」という話をしながらため息をつきました。「遊び」と思われるかもしれませんが、このような息抜きはストレス解消のために大切なことです。今は辛抱のときですが……。
 私と同じさいたま市在住の釣り友の話では、地方の旅館・民宿に予約を取ろうとしたところ、「どちらからですか?」と聞かれ、「埼玉から」と言ったら予約ができたそうです。「『東京から』と言われたらどうするのですか?」と聞いたら、「よほどの常連さん以外はお断りしています」とのことでした。
 公私ともに新型コロナウイルスとの闘いはまだまだ続きますが、こちらも変化に対応し、しぶとく生き抜いていきます(笑)。
 来年以降、皆様と「2020年のコロナ禍」について、飲みながら振り返る日が来ることを楽しみに頑張ろうと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

株式会社実務経営サービス
代表取締役社長 板垣 誠

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