新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が発令されて約1カ月が経ちました。 東京の日々の感染者数は1週間連続で50人以下になるなど(5月12日現在)、ピークは過ぎたかに思えるようになってきました。予防対策にも慣れてきたことで、それがよい習慣となればよいのですが、そうでなく、慣れが緩みになり、感染の第二波につながるのは怖いことですね。
 慣れといえば、リモートワーク(在宅勤務・テレワーク)やZoomなどによるオンラインの面談やセミナーなどについても、だいぶ進んだのではないでしょうか。こちらの慣れは、「コロナ後」の仕事の仕方に大きな影響がありそうです。
 個人としても、組織としても、自宅で仕事ができるということは、「これまでのオフィス」が本当に必要なのか、満員電車で疲労しながらの通勤が必要なのか、コストや時間に関わることなので、ことさら考えさせられます。
 また、打ち合わせなどの面談は「やはり直接会わないと」、研修は「研修会場で生で聴講しないと」などと思っていたのですが、「オンラインでできちゃうね」となりつつあります。
 そして、オンラインで手軽にできることで、接触頻度が上がるということも分かってきました。実際に私の場合でも、今まで1日2~3回が限度でスケジュールを入れていたのが、4回以上入れられるようになってきています。今はコロナで、そもそも外出して直接会うことができないから、いや応なくこうなっていますが、慣れて習慣化された「コロナ後」も、このような流れは止まらなくなるはずです。
 ただ、今こうしていても、「これは直接会ってみないと」「この講義は直接講師から聴きたい」ということもあるのは事実です。きっと、「コロナ後」は直接会うことの価値が大きく上がることになると思います。
 ちょっと考えただけでも、これからの仕事や生活の在り方が大きく変わると予測されることから、当社もそれに対応すべく、バックオフィスからセミナー運営や会計事務所支援に至るまで、いち早く変わっていかなければと、試行錯誤を繰り返しながら変化しています。
 そしてその体験そのものも、必要とされる会計事務所の皆様に提供しようと準備しています。例えば、昨年から今年の4月に始める予定だったセミナーのライブ配信も前倒しで3月から開始し、より多くのセミナーがどこからでも受講できるようになっています。講師への質問もチャットでリアルにできることで、ご好評を頂いています。
 今後コロナ感染が収束に向かっていく状況に応じて、会場での受講とオンラインでのライブ受講の「ハイブリッド型セミナー」に移行していく予定です。このようなセミナー開催ノウハウも、「最高に分かりやすく」説明しつつご支援する準備が整いつつあります。昨年10月に当社が掲げたコミュニケーションワード「“変わりたい”に、応えたい。」をまさに実践する時期が来たということですね。
 最後に、新型コロナウイルスに罹患された皆様と、感染拡大により被害を受けられている皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。
 感染拡大が一日も早く収束することを心から願っております。

株式会社実務経営サービス
代表取締役社長 板垣 誠

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