成和税理士法人 代表税理士の上中田 成二氏
成和税理士法人は、広島県内に3拠点を構え、行政書士や社会保険労務士、中小企業診断士、司法書士といった複数の士業を展開する県内最大級の会計事務所である。創業者で代表の上中田成二氏は、顧客のニーズへの対応を追求することでサービスのラインアップを増やし、顧問先と組織を拡大し続けている。上中田氏に、その具体的な取り組みと、さらなる成長に向けた戦略について伺った。(写真撮影:市川法子)
広島県最大級の会計事務所グループ
―― 本日は、成和税理士法人の代表である上中田成二先生にお話を伺います。
成和税理士法人は、広島県呉市に広事務所と呉事務所、広島市に広島事務所の合計3拠点を構える、広島県最大級の会計事務所です。税理士法人のほかに、グループとして成和行政書士法人、成和中小企業診断士事務所、成和司法書士事務所、上中田社会保険労務士事務所があり、多角的かつワンストップ型の事業を展開しています。
まずは上中田先生のこれまでの足跡を振り返っていただけるでしょうか。
上中田 私が税理士試験に合格したのは27歳のときで、昭和57年1月に、ここ呉市の広地区で上中田税理士事務所を開業しました。
顧問先ゼロからのスタートでしたが、ご紹介でお客様を増やしていきました。
―― 27歳で開業というのは早いですね。
上中田 当時は重鎮の先生方がたくさんいましたから、金融機関と対等にお付き合いできるようになったのは、30代半ばくらいでしょうか。
―― それに合わせて規模も拡大していったのですか。
上中田 当時、都市銀行のひとつと仕事ができたことも大きかったと思います。
平成10年5月に、事務所を現在の場所(呉市広古新開)に移転しました。同年12月、上中田社会保険労務士事務所を開業しています。
税理士法人の設立と、呉事務所(呉市中央)の開設は平成16年5月です。
ここ広地区と、呉事務所のある呉市中央地区は、今はトンネルが開通していますが、当時は峠を越えて行き来していて、商圏が異なりました。街は中央地区のほうが大きく、あちらに進出したいと考えていたところ、知り合いの不動産鑑定士から売り物件の情報を得て購入しました。税理士も3人いたので、税理士法人にして呉事務所に行ってもらいました。