アテナ税理士法人 代表社員 公認会計士・税理士 池田祐香
アテナ税理士法人は、福岡県福岡市に拠点を構える会計事務所である。同法人の代表社員を務める公認会計士・税理士の池田祐香氏(写真)は、2013年に個人事務所を開業してから着実に顧客と従業員を増やし、2024年5月に税務業務を法人化するに至った。顧客拡大の背景としては、池田氏がfreee認定アドバイザー5つ星を取得するなどITに強く、クラウド会計の導入支援や中小企業のDX支援で成果を上げていることが挙げられる。ちなみにアテナ税理士法人はスタッフ全員が女性であり、池田氏自身も3人のお子さんの子育てと仕事を両立させるなど、女性が活躍できる事務所としても知られている。本稿では、法人化の経緯や事務所の強み、子育てと仕事の両立、事務所づくりのポイント、京都大学経営管理大学院上級経営会計専門家(EMBA)プログラムへの取り組み、今後のビジョンについてお話を伺った。(撮影 関 征士)
大学3年生で公認会計士2次試験に合格
―― 本日は、アテナ税理士法人の代表社員税理士である、公認会計士・税理士の池田先生にお話を伺います。まずは池田先生から、これまでのご経歴などをお願いします。
池田 2007年、大学3年生で20歳のときに公認会計士試験の2次試験に合格して、在学中にあずさ監査法人(KPMG)の東京事務所で働き始めました。国際部という部署に所属し、東証一部上場企業等の財務アドバイザリーや監査業務に従事しています。大学卒業前に結婚と第1子出産をしています。大学卒業後もそのまま働き、家族と相談した結果、2013年にあずさ監査法人を退職し、個人事務所を開業しました。その後、福岡県に移住し、しばらくは育児が中心でした。しかし、顧問先や従業員が増えてきたため、今年の5月1日に個人事務所を法人化し、アテナ税理士法人を設立しました。
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