近年、企業型確定拠出年金(以下、企業型DC)を導入する中小企業が増加傾向にある。なかでも、加入するかどうかを従業員が選べる選択型DCの広がりが顕著だという。そこで今回、業界随一の企業型DC導入件数を誇る株式会社日本企業型確定拠出年金センターと、その母体である社会保険労務士法人とうかい(愛知県名古屋市)を取材した。とうかいグループでは現在、全国の会計事務所との提携と並行して、多くの社労士や税理士と、中小企業への企業型DC普及に向けたインフラ整備を進めている。その事業の概要と、中小企業における企業型DC導入のメリットについて、グループ代表の久野勝也氏(写真右)と日本企業型確定拠出年金センター執行役員の石黒充顕氏(同左)にお話を伺った。(撮影 市川法子)
企業型DC導入支援実績ナンバーワンの社労士法人グループ
―― 企業型確定拠出年金(以下、企業型DC)は、企業が年金口座に拠出した掛け金を、経営者・従業員が金融商品の選択や資産配分の決定などを行って運用する制度です。運用の結果はおのおのの自己責任であり、その成績によって、将来受け取ることができる退職金や年金の額が変動します。
株式会社日本企業型確定拠出年金センターは、企業型DCを導入する中小企業が増えるなか、その導入サポートにおける実績ナンバーワン企業として、業界で注目を集めています。
そこで本日は、同社の母体である社会保険労務士法人とうかい代表の久野勝也先生と、日本企業型確定拠出年金センター執行役員の石黒充顕氏に、その事業内容や全国の会計事務所との提携などの取り組みについて、お話を伺います。
まずは、お二人の自己紹介からお願いします。
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