株式会社エアロスペース CEO
川久保文佳

私はSAKEPAⓇという日本酒の蔵を応援する団体を運営している川久保文佳です。
日本独自の製造方法を有し、文化的な価値が高い酒蔵がどんどん減っていっています。SAKEPAⓇでは、そんな日本酒の酒蔵が伝統を守り伝えながら、味わいや技術を後世に引き継げるよう、さまざまなプロモーションやイベントを行っています。
今回は、東京から近い神奈川県海老名市の「泉橋酒造」についてお伝えいたします。
神奈川県海老名市までは相鉄線が東京方面への乗り入れを開始したことで、東京都心から乗り継ぎなく行けるようになり、相鉄線を利用して海老名駅から渋谷駅まで1時間ほど、小田急線を使って新宿駅まで40分ほどです。
泉橋酒造までは、海老名駅から歩いて20分、タクシーでも5分ほどの距離です。泉橋酒造のお酒が楽しめる直営居酒屋「サケとアテ」も、海老名駅から徒歩7分の場所にあります(神奈川県海老名市扇町12-33 フィールズ三幸1階 TEL:046-240-9703 17時~22時 定休日:日・月)。
泉橋酒造は、1857年に橋場酒造として酒造りをはじめ、当初より米作りをしていました。その後、関東大震災があり、戦時下では食糧管理法が制定されました。それによって、お米はJAの一括管理になり、農業と醸造が分離されました。いったん企業整備令によって休蔵した歴史もありましたが、1956年に「泉橋酒造」として酒蔵を復活させました。その後、1995年食糧管理法の廃止によって、お米の流通が自由化したことで、自分たちで作ったお米を酒造りに使えるようになり、原料米の栽培を復活させたのです。

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