平素よりお世話になっております。会計事務所の皆様にとっては、令和4年分の確定申告業務が終了している時期と存じます。ただ、引き続き3月期決算のクライアントの決算業務、税務申告業務など多忙な時期が続きます。少し暖かくなる春先ではありますが、食事、睡眠、運動など、体調管理にどうぞお気をつけください。
さて、春ということもあり、就活生や新入社員の採用が今回のテーマです。大型の税理士法人の採用担当の方、人事部の知り合いなどと話したり、本を読んだりして、「若者の働き方」について気づいたことがあります。それは、今の就活生は二極化しているということです。この点にフォーカスしてお話ししたいと思います。

1.とにかく稼げるスキルを早く身に付ける
ここでは“早く”というのがキーポイントになっていると思います。働く目的が明確で、組織のなかで何を学んで何を得たいかを理解して、そのような働き方を求める点がポイントです。
こういった方は仕事や組織、内外を問わず人間関係においても能動的に付き合う傾向があります。評判などもよくなるため、成果が出やすいのが特徴です。
ただ、“早く”というのがメインなので、自分自身が満足できた時点で辞め、別の目的を求めて転職するなどの傾向も多くあるようです。

2.ほどほどの給与でいいから、居心地のよい職場でのんびり働きたい
これは、ホワイト企業や組織に人気が集まる要因ではないかと思います。最近ではオンとオフのメリハリをつけて働きたいというニーズはどの業界にもあるでしょう。大きな仕事や責任ある仕事には特に興味がなく、与えられた仕事だけをすればよいという考え方です。このフェーズのニーズはかなりあると思います。そのため、組織では休日の日数や残業時間、人間関係、福利厚生を含めて人が集まる条件を考え、就活生が来るような戦略を立てることが求められるようです。

「若者の働き方」2点についておおまかに紹介いたしました。いずれにせよ、気持ちがよい環境で、人間関係がよい職場でなければ、まず人は働かない時代であることは間違いなさそうです。
結論として、「居心地のよい空間でやりたいことをやらせてくれる」、そのような環境に若い人材は集まる傾向があると感じます。時代が変化し、多様な働き方が求められるなかで戦略を立てることには、大変な点が多くあるでしょう。
ただ、働き方は変わっても、人間として信用できるかどうかという問題はまた別になると思います。選ばれる人財になれるよう、今後も自己研鑽に励んでまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

刀祢文秋(営業企画部)

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