円相場の下落がなかなか止まりません。政府の介入もあって一時的に若干戻しましたが、焼け石に水のような感じです。9月に入って24年ぶりという円安の1ドル140円台となり、10月に入ってもさらに円安にふれ続けている状態です。ロシア・ウクライナ戦争、長引くコロナ禍などによるインフレ傾向も拍車を掛け、日本経済のみならず世界的にも厳しい状況が進行しています。
また、この秋には、ほとんど全ての物の値段が上がってきています。同じように、金融機関からも貸出金利の変更がジワリジワリと動きだしてきています。卑近なところでは、固定以外の住宅ローン金利も上がり始めそうです。
そして、コロナ禍の際の制度融資返済が始まっているのも中小・零細企業です。いつも、このコラムでも申し上げていますが、会計事務所のお客様である中小・零細企業がピンチのときこそ、顧問会計事務所の出番です。
先日お会いした会計事務所様では、既にお客様、担当者、所長とでミーティングを行い、これからの売上状況、キャッシュフローから資金繰り、最悪の場合の金融機関とのリスケ交渉等々について意見交換をされたそうです。
また、別の事務所様では、定期的に顧問先企業さん向けに「資金繰り相談会」を開催して、資金に関するお客様の不安を払拭するように努めていらっしゃいます。長引くコロナ禍、ロシア・ウクライナ戦争、極端な円安、予想以上のインフレーション、そして懸念されるスタグフレーションと、日本全体を覆う不況と不安!
本当に中小企業、零細企業の悩みは尽きることがありません。その悩み、不安を拭うことこそが会計事務所の担う大きな役割のはずです。既にいくつかの事務所では、その不安を払拭するための行動を起こしています。
「転ばぬ先の杖」。まさにこれを実践されて、先手、先手でお客様の安心につなげていく姿勢こそが、中小企業の顧問である会計事務所の役割ではないでしょうか!
そのためにも、弊社「実務経営サービス」「実務経営研究会」はこれからも会員各位の皆様に向けて、常に最新の情報、具体的な改善策、ウェビナー、リアルセミナー、最新事務所見学と多くのコンテンツを準備し、ご提供していく所存です。
今後とも「実務経営サービス」「実務経営研究会」をよろしくお願い申し上げます。

株式会社実務経営サービス
代表取締役会長 中井 誠

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