本号がお手元に届く頃、既に新年も1カ月が過ぎようとしています。1月号で当社代表取締役会長の中井が本コラムでお伝えしたように、今年は会計事務所の皆様にとって大きな変革の一年になりそうです。そのため、当社は掲げているコミュニケーションワード「〝変わりたい〟に、応えたい。」をさらに推進してまいります。どうぞよろしくお願いいたします!
ところで、前回の私のコラム(2022年12月号)で触れた「新しい資本主義」ですが、当社主催の「会計事務所サミット2022」での基調講演が注目されています。多くの先生方から「面白かった・参考になった」などの声が寄せられています。もっと多くの先生方に知っていただきたいので、前回に引き続き、「新しい資本主義」についてお話ししたいと思います。


─ 会計事務所サミット2022 基調講演 ─
~ビジネス書ベストセラー「『新しい資本主義』のアカウンティング」の著者が語る~
「新しい会計=DS(適正分配)経営モデル」による中小企業の躍進とそれを支援する税務・会計プロフェッショナルの役割
講師/スズキトモ氏(早稲田大学教授)
「新しい資本主義」とは、現政権以降、日本が新自由主義的な資本主義によって「失われた30年」を是正し、企業の付加価値の適正な分配を目指すものです。
この言葉は、スズキ先生が日刊工業新聞の寄稿で仰っていたように、2009年にPHP出版から発刊された原 丈人氏の「新しい資本主義―希望の大国・日本の可能性」に影響されたものだそうです。


講師のスズキトモ先生との出会いは、実務経営研究会会員の先生からの紹介です。お話をいただいてすぐに、著書「『新しい資本主義』のアカウンティング」を拝読しました。そしてその後、直接お会いする機会をいただきました。華々しい経歴を拝見していたので緊張気味にお会いしたのですが、ご本人はとても気さくな方でした。
私は、著書の内容は主に上場企業に向けての提言と受け取りました。そのため、会計事務所の主な顧客層である中小企業にはどのように影響するのか伺ったところ、スズキ先生は、中小企業にこそよい影響があるのが「新しい資本主義」であり、会計事務所の役割は大きいと仰っていました。
特に、これから人材不足が加速するなか、中小企業にとっても会計事務所にとっても、DS経営というのは人材の確保という面からも重要になると仰っていました。そのあたりのお話が、今回の基調講演に含まれています。
これから確定申告や新年度に向けて、経営計画策定など顧問先中小企業経営者との面談も増えてきます。経営者の皆様も、これからの日本がどういう方向に進んでいくのか、中小企業の現場にどのような影響があるのか、情報を欲していると思われます。そのような話題のひとつとしてお話しされると喜ばれるのではと感じています。
本講演は会計事務所サミットのオンデマンド配信で1月末までご覧いただけます。よろしければご覧ください。

株式会社実務経営サービス
代表取締役社長 板垣 誠

◆講演切り抜き動画
当社のYouTubeチャンネル内
※アクセス後すぐに視聴できます。

◆講演フル動画
会計事務所サミットオンデマンド配信
(要申し込み/無料/1月末まで視聴可能)
※アクセス後、簡単なお申し込みの後にオンデマンド視聴の案内が届きます。

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