2月に入り、まだまだ寒い日が続いています。
そのようななか、北京五輪もさまざまな課題を抱えながらも、バブル方式でスタートしました。まず、ノルディックスキーのジャンプ男子個人ノーマルヒルで小林陵侑選手が24年ぶりの金メダルに輝き、日本勢に初めての金メダルをもたらしました。コロナ禍の最中ではありますが、北京五輪も徐々に盛り上がっていくのかもしれません。
昨年末頃にはもう少し落ち着くかと思われていた新型コロナウイルスも、オミクロン株の強烈な感染力によって第6波が到来、再び「まん延防止等重点措置」が発令されてしまいました。3回目のワクチン接種がなかなか進まず、国民全体に焦燥感が広がっているように感じるのは、私だけでしょうか。
 この感染急拡大を受けて、ホテルや公共の施設を改装したコロナ専門の臨時医療施設が稼働し始めました。全国でコロナ病床の使用率が上昇し、そのあおりも受けて通常の診療も圧迫されつつあるようです。現状を考えると、やはり医療体制の拡充と接種の拡大こそが、国民の焦燥感を拭う最良の手立てではないのでしょうか!
これこそは、日本の舵取りをしている永田町の皆さんの手腕に、大きく期待したいところです。
古来、二八は商いの調子があまりよくないといわれています。まさに、中小企業はこれに当てはまるのかもしれません。ただ、中小企業庁が公表している中小企業の「倒産の状況」によると、2021年の中小企業の倒産件数は6030件で、前年比で22.4%減、コロナ禍前の2019年と比較すると、実に30%も減少しています。
これはやはり、国が政策的に進めている金融支援、特に実質無利子、無担保の支援策や、補助金、助成金での支援などによるものが大きいと考えられます。しかし、いずれにしても補助金、助成金以外の借りたお金は返さねばなりません。今年の後半から来年にかけて返済が始まります。そのときまでに業容が回復していれば問題ありませんが、もしものときの支援も必要になってきます。
ここは、顧問会計事務所の出番となるはずです。順風満帆のときのアドバイスより、資金に窮しているときこそ、会計事務所の腕の見せどころになります。もちろん、景気全体が下振れしていれば、国の金融政策においても第二、第三の支援策を打ち出してくると思われます。その情報の先取り、あるいは金融機関とのリスケ交渉と多岐にわたり、顧問先企業に向けての支援策は打ち出せるはずです。
そのための事前情報をウェブからの配信、Zoomを活用したオンラインセミナー、月刊「実務経営ニュース」により素早く、的確にお伝えしてまいります。
本年も「実務経営サービス」をよろしく、ご指導、ご鞭撻のほどお願い申し上げます。

株式会社実務経営サービス
代表取締役会長 中井 誠

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