平素よりお世話になっております。確定申告期限の延長終了後も、事業再構築補助金の支援、3月決算クライアントの申告業務対応などで会計事務所の皆様は緊張感が続いているのではないでしょうか。新型コロナウイルスは変異種の感染が拡大し、各所でクラスターも増大しています。皆様におかれましても健康・予防対策を徹底してお過ごしください。
 さて、今回はアドラー心理学の名著『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』(岸見一郎、古賀史健著、ダイヤモンド社刊)をご紹介します。結論は「承認欲求をゴミ箱に捨てる」です。劣等感が消えない、他人との比較に悩む方は必読です。人の悩みには全て、人間関係が奥底にあります。努力を認めてほしい、理解してほしいなど、承認欲求を捨てることが大事です。本質的な意味が分かれば世界観が変わるでしょう。ポイントとなる2点をご紹介します。
①原因論×⇒全て“目的論”
 人の行動にあるのは目的です。例えば、若手社員が上司に怒鳴られるとします。若手がミスをした原因があるから怒られているのですが、目的論では、若手が自分に歯向かわない様や上下関係を若手に見せつけるのが目的です。同じミスでも、反射的に怒鳴る人もいれば、冷静に注意して終わることもあります。ミスの大きさは変わらなくても、相手を威嚇したり丸め込むことが目的の人はいるし、今後ミスをしなければいいということが「目的」の人は声を荒げることはしません。私も原因や過去に縛られずに、「これからどうするか?」のマインドセットを常に意識して取り組んでいます。
②課題の分離/承認欲求を捨てる
 「他者は自分が思うように変えることはできない」が結論です。本著では、「馬を水辺に連れていくことはできるが、馬に水を飲ませることはできない」と述べています。馬を水辺に連れていくのは「自分の課題」、水をごくごく飲むのは「馬の課題」ということです。悩みが絶えないときは、自分・他人の課題を全て解決しようとします。課題の分離を理解する人は、自分の課題だけに注力します。例えば、一生懸命仕事を頑張っても、他者が評価してくれないとします。課題を分離すると、実績を残すのは自分の課題、評価するのは上司の課題であるため、コントロールできないことには首を突っ込まないことが重要です。褒められたい、理解されたいと思っても、評価は他人がするのが前提ですから、気にしない工夫を考えていきましょう。やるべきは“自分の課題のみ”です。
 その他にも、上下関係をつくらない、他者に貢献をし続けるなどがあります。
 現代社会においてはアウトプットが重要ですが、アウトプットするためにはインプットが欠かせません。インプットとしては、約1年半毎日Twitterへ投稿し続けた結果、2,100のフォロワーの皆様に閲覧していただき、20代女性税理士、インフルエンサー行政書士、国際税務に強い税理士などとSNS上での接点を得られました。そして発信を続けることで、コロナ禍にもかかわらず、クオリティーの高い方々と交流することができるようになりました。前提にあるのは「評価は他人がする」。周囲と比べることをやめ、劣等感/承認欲求も捨て、理想の自分に向けての自己研鑽を続けた結果、今があります。ご縁はどこで生まれるか分かりません。自分らしさの発信継続は敵と味方をはっきりと分けます。本質を理解してくれる人が真の仲間です。そのような方々へ最大の貢献をするために、自分と戦い続けて自己研鑽に励みます。どうぞ今後ともよろしくお願い申し上げます。

刀祢文秋(営業企画部)

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