令和2年12月1日、共に愛知県名古屋市に本社を置くMACミッドランド税理士法人と税理士法人ブレインパートナーが合併し、顧客数約2700件、職員数約200人という国内有数の大型事務所「MAC&BPミッドランド税理士法人」として新たなスタートを切った。資産税・事業承継で専門性の高いコンサルティング実績を持つMACミッドランドと、医療・介護分野で中部地区最大級の顧客基盤を有するブレインパートナーが、それぞれの強みを生かし、より高品質かつ幅広いサービスの提供を目指す。中部地方屈指の2大税理士法人による今回の経営統合型合併の経緯と狙い、今後の事業展開について、代表社員で理事長の齋藤孝一氏(写真右)、代表社員で副理事長の矢野厚登氏(同左)に伺った。(撮影 市川法子)

中部地方屈指の2大税理士法人が経営統合

―― 昨年12月1日、いずれも愛知県名古屋市に本拠を置くMACミッドランド税理士法人(以下、MAC)と税理士法人ブレインパートナー(以下、BP)が経営統合という形で合併し、MAC&BPミッドランド税理士法人が誕生しました。
一方のMACは、代表社員の齋藤孝一先生が平成3年に設立し(事務所の創業は昭和59年)、資産税・事業承継のコンサルティングで高い専門性と豊富な実績を誇る事務所です。
もう一方のBPは、代表社員の矢野厚登先生が平成9年に設立した事務所で、医療・介護分野において中部地方でトップクラスの顧客基盤を有しています。
合併に伴い、MAC&BPミッドランド税理士法人は社員数約200名、顧客数約2700件という、国内有数の規模を持つ大型会計事務所となりました。齋藤先生が理事長(代表社員)に、矢野先生が副理事長(代表社員)に就任されています。
双方とも、競争が激化する会計業界にあって単独で存続していける力と規模を持つMACとBPの合併は、業界の耳目を大きく集めたトピックといえるでしょう。
そこで本日の取材では、今回の合併に至った背景と経緯、MAC&BPミッドランド税理士法人としての今後の事業戦略について、齋藤先生と矢野先生のお二人に伺いたいと思います。
はじめに、今回の経営統合に至った経緯からお聞きします。

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