M&Aマザー株式会社(東京都千代田区)は、今年4月に設立された中小企業のM&A仲介会社である。代表取締役の奥野秀夫氏(写真右)と取締役副社長の谷口慎太郎氏(同左)は、M&A業界で20年のキャリアを持ち、スタッフにマーケティングのプロや税理士など他分野の専門家も擁する。同社の特徴は、数年かけて企業価値を高めてから売却するという、売り手の中小企業側に立ったM&Aである。これは顧問先企業を紹介する会計事務所の共感を得られやすく、同社は会計事務所の付加価値サービスとしてのM&A事業化も支援していくという。奥野氏と谷口氏に、設立方針やビジョン、事業内容の詳細についてお話を伺った。(撮影 市川法子)

大手M&A仲介企業出身者が設立したM&A仲介会社

―― M&Aマザー株式会社は、今年4月に設立されたばかりの、中小企業のM&A仲介会社です。本日は、同社代表取締役の奥野秀夫氏と、取締役副社長の谷口慎太郎氏にお話を伺います。
近年、M&A仲介会社が次々と誕生し、M&A業界が賑わいを見せているなか、同社はどのように他社との差別化を図っていくのか、その事業目的や理念、事業内容についてお聞きしたいと思います。
お二人とも、大手M&A仲介企業出身だそうですが、まずはこれまでのご経歴をお聞かせいただけますか。

奥野 私は、銀行員からM&A業界に転身してきました。その会社に入社したのは平成17年2月で、5年ほど経ってから会計事務所ネットワークチームに配属され、会計事務所さんとのお付き合いが始まりました。

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