エフピーステージ株式会社 代表取締役 五島 聡

はじめに

日本経済の屋台骨を支える中小企業を強くするために、実務経営ニュース誌上をお借りしての11回目の寄稿です。これまで、

  • 第1回 日本経済を支える中小企業が危ない(中小企業が抱える財務問題と事業承継問題)
  • 第2回 節税税理士問題
  • 第3回 大事な決算書(意思をもってつくる経営支援)
  • 第4回 実態貸借対照表
  • 第5回 実態損益計算書
  • 第6回 新型コロナショックを転機に経営を変革
  • 第7回 現金損益®
  • 第8回 企業価値棄損原因は2つ、赤字と金の使い方の間違い
  • 第9回 財務経営
  • 第10回 意志経営 についてお伝えしてきました。

そして、今回のテーマは「財務経営の本質」です。

企業経営の本質

企業経営の本質は継続です。継続することで雇用責任を果たすことができます。この本質を果たすために最も重要なことは何でしょうか。答えは「毎月、毎年、金を残す経営を行うこと」です。いくら経営努力をしたとしても、金が足らない経営では継続はできません。
多くの経営者の悩みは、

  • 儲かっているけど金がない
  • 儲かっていないし金もない

この2つです。この悩みの正体は、「現金損益®が赤字」であることです。
企業財務とは、「金の入りと出」です。毎月いくら金が入り、いくら出ていくのか? 毎年いくら金が入り、いくら金が出ていくのか? 大半の経営者がこの現金損益®が見えていないことが問題なのです。

こちらは 実務経営研究会会員 用記事です
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