さいたま新都心税理士法人 松波竜太

営業自粛の影響により多くの企業の経営が困難な状況に

 この原稿を書いている今日は、緊急事態宣言が発出されて3日目の4月9日です。本稿が活字となって皆さまに読まれる頃の日本はどうなっているのでしょうか? まったく先が見えないので、将来の自分に向け、たった1カ月先なのに、まるでタイムカプセルにしまう手紙を書いているような気分です。
 緊急事態宣言は解除されているでしょうか? 新型コロナウイルスは収束しているでしょうか? そして、経済も少しは明るい展望が見えてきているのでしょうか? それとも「4月上旬はまだ平和な日々だった……」と、思い返すくらい感染が拡大してしまっているのでしょうか? ここまで先が見えないのは初めての経験です。
 今日から首都圏のほぼ全てのスターバックスが休業してしまい、原稿を書く場所に困っています。昨日はそのスターバックス休業前最後の営業日で、最後の一杯を求めて行列ができたというニュースが流れていました。明日、10日には緊急事態宣言を受けて営業自粛を求める業種が発表され、ここから1カ月間の社会の様子が決まってくるのではないかと思います。
 このような営業自粛を受け、また、サプライチェーンの寸断によって多くの中小企業(大企業も)の売上が減少し、経営困難な状況に陥っています。特に、飲食業、観光業は甚大なダメージを受け、売上高が前年対比8~9割減という企業も珍しくないようです。
 現時点では、所得が半減した世帯に30万円を給付したり、個人事業には100万円、法人には200万円の給付金を出したりといった施策が打ち出されていますが、申請書式や採択見込みなどが分かるのはこれからという状況です。

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