エフピーステージ株式会社 代表取締役 五島 聡

 実務経営ニュースの誌面を借りて、日本経済を支える中小企業の未来をよくするため、「中小企業経営に与える顧問税理士の影響」というテーマで連載を始め、これまでに3回、問題提起をしてきました。
第1回:中小企業が抱える2つの問題(財務問題と事業承継問題)
第2回:節税税理士問題(過度な節税は企業価値を毀損する)
第3回:大事な決算書(意思をもって作る経営を支援する)
 中小企業経営者にとって大事な決算書は、貸借対照表と損益計算書で構成されますが、今回はその貸借対照表に関する問題提起を行います。
 貸借対照表の定義は「一定時点の企業財務そのもの、資産、負債、純資産の3つで構成される」といえます。これを深く読み解き現状把握と問題抽出ができる人が少ないのが現状です。それが分からなければ企業価値を上げることはできませんし、社会的評価である銀行からの評価を意識することも、事業性評価対応もできません。
 今回は、実態貸借対照表について記述を進めます。貸借対照表は3つの側面で読み解くと現状把握が可能となり、企業の未来をよくするための経営ができるようになります。

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