株式会社カクシン
代表取締役 公認会計士 
長山 宏

ミッションリーディングにおいては、社長さんの生い立ちや、ミッションなどをまとめたレポートを作成します。このレポートは、社長さんが今後進むべき方向を指し示すものです。
このレポートで重要な位置を占める項目のひとつに、「ビジネスモデル」があります。この項目では、社長さんがどのようなビジネスモデルを意識したらよいのかを解説しています。
今回は、ミッションリーディングにおけるビジネスモデルの扱いについてご説明します。

ビジネスモデルとは

ビジネスモデルとは、ビジネスの「型」のことです。企業は周囲の事業環境とのあいだで、商品や経営資源、資金などを通じて「価値の循環」を行っています。その循環をどのように行っているのかについては、何種類かの典型的なパターン、つまり型が存在するのですが、その型のことをビジネスモデルと呼びます。
会社をうまく成長させたければ、社長さんの生い立ちやミッションに合った事業の型を意識するべきです。
事業の型にはさまざまなものがあります。例えば、商品を売るにはマーケティング構造が重要で、その型を意識することが大切です。下請けなのか元請けなのか、また見込み生産なのか受注生産なのか、などがこれにあたります。そしてマーケティングにおいては、売れる構造をどうつくるのかが最大の論点となります。
経営資源はヒト、モノ、カネ、情報がこれにあたります。ここ最近は、特に人の採用が問題となっていますが、それをどのような型に合わせて行うか、その構造が議論されます。
最後に価値の循環ですが、鍵となるのは商品による問題解決です。自社の商品が、社会や顧客が抱えるどの問題を、どのように解決するのかを、型に沿って定義することが重要です。
ミッションリーディングにおいては、まず社長さんの現在の事業についてお聞きします。その後、エニアグラムの主番号に基づき、社長さんが生み出すべき価値を特定し、その内容をお伝えします。そして、意識すべきビジネスモデルを明らかにしていきます。

こちらは 実務経営研究会会員 用記事です
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