株式会社カクシン
代表取締役 公認会計士
長山 宏
今回から、ミッションリーディングにおける具体的な取り組みについて、順を追って解説していきます。まずは、ミッションリーディングの最初に行う「早期回想」についてご紹介しましょう。
失敗の罠を見つける早期回想
早期回想とは、オーストリア出身の心理学者アルフレッド・アドラーが考案した手法で、その人のライフスタイル(性格)を知ることができます。
私は早期回想を用いて、お客様である経営者のライフスタイルを把握します。そして、経営者が抱いている無意識の目標、エニアグラムの番号、本人が意識していない失敗行動を探し出します。経営者には無意識の失敗行動を意識化してもらうことで、こうした行動を繰り返さないように矯正していただきます。
私は、この無意識の失敗行動のことを、「失敗の罠」と命名しています。
早期回想の位置づけ
早期回想は、ミッションリーディングの最初に必ず行うようにしています。
まず、小学校に上がる前までの幼少期の記憶を、何でもよいので挙げていただきます。
人間の行動のかなりの部分は、無意識に支配されています。幼少期に無意識の目標をつくってしまうと、それが一生続くことがあります。
ですから、悪い無意識の目標があれば、それをあぶり出し、意識して直していただく必要があるのです。
こちらは
実務経営研究会会員
用記事です
すべての記事が読める「実務経営研究会会員(有料)」へご登録いただくと続きをご覧いただけます。