株式会社カクシン
代表取締役 公認会計士
長山 宏
ミッションリーディングの意義
「ミッションリーディング」は、私のオリジナルのコンサルティング商品です。名前はフェイスブックで募集して、ピンときたものに、少し手を加えて命名しました。
ミッションリーディングという言葉には、2つの意味を込めています。
ミッションを読む
ミッションリーディングでは、経営者に自分の半生について話していただきます。生まれた家庭、家系についてお聞きします。ご両親の性格、兄弟姉妹との関係性、さらに学生時代や、社会人の修業時代を通じて、今の自分をどのように形成してきたかをお聞きします。
そして、「自分はなぜ生まれてきたのか。これまでの全ての経験は、何をするためのものだったのか」を絵解きしていきます。
その方の人生の意味を読むことから、リーディングという言葉に「読む」(reading)という意味を込めています。
ミッションを知り、ミッションに導く
私は、コンサルティングをお請けする場合、その経営者に必ずミッションリーディングを受けていただいています。これは、経営者の人生を理解することで、その人に合致したビジネスモデルを作成し、ぴったり合った経営指導をさせていただくためです。
ミッションリーディングを通じてレポートを作成したら、2カ月ほどかけて、それをしっかりと納得していただけるものに作り込んでいきます。そして、それを常に携えて、コンサルティングをさせていただいています。
このレポートが、今後のコンサルティングの方向性を示すという意味で、リーディングには「導く」(leading)という意味も込めています。
連載の題材として選んだ理由
これまでの連載では、税理士さんが取り組めそうなコンサルティングの手法をご紹介してきました。しかし、今回のミッションリーディングは、いわば私の職人芸であり、他の人が行うのはなかなか難しいでしょう。
そのようなものをあえて題材にするのは、この手法のなかに、会社の業績をよくするための要素がふんだんに含まれているからです。