税理士法人トゥモローズ 代表税理士・行政書士 大塚 英司

「お客様の〝思い〟を〝幸せな明日〟へ」という理念を掲げ、相続に専門特化した事業展開をしている税理士法人トゥモローズ(東京都中央区)。4年前に、大手税理士法人出身の2人の税理士が独立して共同で立ち上げた。設立後間もなく、相続一本に絞るという思い切った経営判断をし、それが功を奏して、4期連続収益拡大を達成。また、会計事務所向けにも相続業務の代行サービスを全国展開するなど、相続専門事務所としてのブランディングを精力的に推し進めている。そこで今回、税理士法人トゥモローズの代表税理士である大塚英司氏に、その理念経営と、相続に特化した経営戦略について伺った。(写真撮影:市川法子)

相続税一本に絞る経営戦略が奏功し4期連続で収益増

―― 相続税に特化した税理士法人トゥモローズは、税務顧問はごくわずかで、スポット業務の相続関連のサービスを中心に事務所を運営しています。会計事務所向けの相続サービスも展開されているということで、本日は相続特化の事務所経営について、同法人の大塚代表にお話を伺います。まずは、税理士法人の沿革からお聞きしたいと思います。

大塚 当税理士法人は平成27年に、大手税理士法人時代に同期だった角田壮平税理士と共同代表の形で設立しました。ほぼゼロからスタートし、今年で4期目に入ったところですが、これまで順調に目標数値を達成しています。
角田が前職場で相続の経験をかなり積んできたこともあり、相続一本に絞ることにしました。もちろん、基礎控除が下がったことも考慮し、今後ますます相続のニーズが高まると見込んでの経営戦略でもあります。実は設立当初、相続と事業承継の2本柱でスタートしたのですが、すぐに事業承継を外し、相続一本に絞りました。

―― 事業承継を外されたのはなぜですか。

大塚 事業承継は属人的な部分が強い業務のため、ひとりが抱えられる量は限られてくるからです。今の税理士業界では人材確保が極めて困難で、われわれ税理士2人のほかに、事業承継を頼める職員を確保するのはとても難しい状況にあります。法人の成長スピードを考えると、相続税一本に絞ったほうがいいだろうという経営判断をしたわけです。

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