税理士 大林茂木
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4年落ちの中古のベンツは高嶺の花

「儲かっている社長は、4年落ちの中古ベンツに乗っている」。ネットで検索すると多数の記事がヒットします。「4年落ちの車から耐用年数が最低の2年になり、定率法での償却率が100%になるので、1年で経費化できること。そして、売るときも、それなりの金額で売れるから得である」というのが、その根拠です。
確かに、税務上の処理に関しては、全く異論がないのですが、それ以外の部分では、ホントにそうなのかと思える部分があります。
4年落ちのベンツSクラスは、乗り出し価格はおおむね600万円くらいです。儲かっていない社長にとっては、とても手が届かないお値段でしょう。中古ベンツが得であるという根拠に、売るときもそれなりの金額で売れるというのが本当ならば、儲かっていない社長でも、無理をして600万円払う価値があるのかもしれません。
ところが、2年後に売るとなると程度にもよりますが、買い取り相場はだいたい350万円くらいです。2年間で250万円の下落は、儲かっている社長にとっては、なんでもない金額ですが、そうでない社長にとっては、痛い金額です。
「儲かっている社長は、4年落ちの中古ベンツに乗っている」というのは、景気のよい一部の会社社長の特権であり、庶民にとっては、高たか嶺ねの花ということになってしまいますね。

4年落ちの国産車なら大丈夫か?

ベンツが無理なら4年落ちの国産車でよいではないか?
ところが、国産の中古車にも落とし穴があるように思います。国産車は世界中で人気があるので、全般的に相場が高くコストパフォーマンスがよいとはいい難いのです。意外かもしれませんが、中古のベンツより高かったりします。
もうひとつの落とし穴は、部品供給の問題です。国産車の純正部品は、原則として生産終了から10年間供給されます。海外でも販売される世界戦略車や一部の人気車種は、生産終了後も長期間にわたって部品供給されるので大丈夫ですが、そうでないと部品供給が早い段階で途絶えて、修理ができないリスクがあります。
もっとも、部品供給が安定しているとはいえ、日本人好みとはいえない国内で不人気の世界戦略車や相場が異様に高い人気車をあえて買う必要性があるのか疑問ですので、個人的には、あまりお薦めではありません。
では、儲かっていない社長は、どうすればいいのでしょうか?

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