株式会社カクシン
代表取締役 公認会計士
長山 宏

はじめに

「奇跡のコース」によりますと、私たちが住んでいる世界、実在すると考えているこの世界は幻想であり、私たちは「夢」を見ているにすぎません。
私たちが見る「夢」には2つあります。
ひとつは私たちが夜寝ているときに見ている夢。もうひとつは、私たちが意識し、生きているこの世界です。この世界は、言ってみれば白昼夢のようなものなのかもしれません。
この2つはどちらも幻想にすぎず、「正しい心になれば消える」と規定されています。
ここでいう正しい心とは「愛」です。愛こそが私たちの本来の心の姿であり、愛は欠けるところがなく完全であり、生命を生み出し創造します。
愛に満たされた世界は天国であり、神の世界です。そもそも世界は天国として始まり、神しか存在しない状態だったのですが、「誤った・狂った考え」(エゴ)が生じたことにより、この世界が形成され、実在性を持つに至りました。
今回は、この世界の成り立ちと、私たちが住んでいる世界の「常識」がどのようにしてできたのかを解説します。
そして、私たちが正しい心を持ち、「幸せな夢」を見るにはどうすればよいのかをご説明します。

エゴの深刻化がもたらすもの

天国では全てがひとつであり、差がなく分離もしていません。
しかし、そのようななかでエゴが生じ、「自分は特別でありたい」「自分は神を超えたい」という意識を抱きました。そして、次第にその意識を深刻に考えるようになり、正しい考え方(天国の愛の意識)に反旗を翻し、神を裏切る決断をしました。
神を裏切ったわけですから、神をないがしろにした罪の意識が芽生えます。その意識が罪悪感となり、さらに「神が処罰しにくるに違いない」と怖れを抱くことになります。エゴは深刻さを増すことで、「罪、罪悪感、怖れ」へと変化していきます。

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