サン共同税理士法人代表社員税理士の朝倉 歩氏(左)とマーケティング・ディレクターの大野 晃氏(右)

昨年9月、サン共同税理士法人(東京都港区)と、ITA大野税理士事務所(東京都板橋区)から独立した飲食業部門が経営統合した。サン共同税理士法人は、大手税理士法人から独立した朝倉 歩氏ほか数名が3年前に立ち上げ、この3年間で30名規模に急成長してきたスペシャリスト集団である。そこに、老舗事務所であるITA大野税理士事務所の大野 晃副所長が、自ら立ち上げた飲食業部門を引き連れ、サン共同税理士法人に合流。現在、40名規模へとさらに拡大している。昨年の経営統合で3度目のM&Aとなるサン共同税理士法人と、精力的なマーケティングで飲食店の開業融資支援のブランド化に成功した大野氏。今回の取材では、その経営統合の経緯と、今後の展望について、サン共同税理士法人代表の朝倉氏と大野氏にお話を伺った。(写真撮影:市川法子)

設立3年で40名規模の事務所に急成長したサン共同税理士法人

―― 昨年、サン共同税理士法人とITA大野税理士事務所の飲食店専門部門が経営統合しました。そこで本日は、サン共同税理士法人の朝倉先生と大野先生に、経営統合、いわゆるM&Aの経緯と現状、および今後の展開について伺いたいと思います。初めに、サン共同税理士法人の概要からお話しいただけますか。

朝倉 サン共同税理士法人は、サン共同会計事務所グループのパートナー事務所です。サン共同会計事務所は、現顧問の杉浦文彦が昭和51年に開業した個人事務所からスタートしました。平成12年からパートナー制を導入し、杉浦・杵淵会計事務所、杉浦・小島・杵淵共同会計事務所を経て、平成18年にサン共同会計事務所へと名称変更しています。
私自身は、現デロイトトーマツ税理士法人に12年間勤めた後、当時トーマツで一緒に働いていた仲間とともに独立し、サン共同税理士法人を立ち上げました。
サン共同会計事務所は、共同会計事務所ですので、それぞれの事務所は独立しているのですが、各代表は私以外全員会計士で、会計、監査が専門ですので、高度な税務に関しては、私たちサン共同税理士法人が引き受けるという形でパートナーに加わったという経緯になります。

―― 今回のM&Aで3度目と伺っていますが、現在の規模を教えてください。

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