フィンテックやクラウドを駆使して会計事務所を支援するミロク情報サービス

株式会社ミロク情報サービス 代表取締役社長　是枝周樹氏

株式会社ミロク情報サービス（東京都新宿区）は、財務・会計システムの老舗ベンダーとして会計業界では広く知られた存在である。創立以来、約40年にわたり財務・会計システムや経営情報サービスの開発・販売を行っており、会計事務所のユーザーは約8400事務所、一般企業のユーザーは約1万7000社に達する。同社はこれまで培ってきたノウハウやユーザー基盤を土台に、新しい製品やサービスの開発・提供に取り組んでいる。今回の取材では、株式会社ミロク情報サービス代表取締役社長の是枝周樹氏（写真）に、2017年の展望と新事業への取り組み、会計事務所支援サービスの展開について伺った。

ＭＪＳが取り組むクラウド・プラットホーム

――　株式会社ミロク情報サービス（以下、ＭＪＳ）は、財務・会計システムのベンダーとして長い歴史をもっています。同社はこれまで、時代の変化に合わせてそのビジネスモデルを変え、常に新しいサービスを提供し続けてきました。
　２０１７年に、ＭＪＳはどのような事業を展開するのか。本日は同社の是枝周樹社長に詳しく伺います。
　まずは、ＭＪＳが提供する新しいサービスについてご紹介ください。

是枝　私たちの新規事業としては、ビジネス・クラウド・プラットホーム「bizsky（ビズスカイ）」があります。
　「bizsky」は、中小企業の「困った」を多面的に解決するさまざまなクラウドサービスや各種コンテンツが集まっている場所にしたいと考えます。将来的には、フィンテック（FinTech）分野のサービスを展開し、中小企業が最も多く集まる日本最大級のプラットホームを形成することを目指しています。