株式会社ミロク情報サービス 代表取締役社長 是枝周樹氏
株式会社ミロク情報サービス(東京都新宿区)は、創立40周年を迎えた財務・会計システムの老舗ベンダーである。同社が開発・販売する財務・会計システムや経営情報サービスのユーザーは、会計事務所が約8400、一般企業が約10万社に上る。このユーザー基盤と40年にわたって蓄積したノウハウをもとに、時代に即した最適な製品やサービスを提供し続けている。今回は代表取締役社長の是枝周樹氏に、新事業への取り組みや会計事務所との協業の推進、2020年度に向けた中期的な展望などについて伺った。
時代のニーズを的確に捉え成長し続けるMJS
―― 株式会社ミロク情報サービス(以下、MJS)は、昨年11月に創立40周年を迎えました。同社は創業から一貫して、時代に即した最適な経営システムや経営情報サービスを提供することでユーザーの支持を集め、顧客を増やし続けています。
本日は同社の代表取締役である是枝周樹社長に、直近1年間の主な取り組みや今後の成長戦略について伺いたいと思います。
まず、創業から40年を振り返っていかがでしょうか。
是枝 計算センターからスタートした私たちは、オフコン、ソフトウエア、クラウドと、時代に合わせてビジネスモデルを変えながら、会計事務所とその顧問先企業の皆様を支援してきました。
事業を継続するには、盤石な経営基盤を築きながらお客様を増やし、シェアと業績を伸ばしていくことが不可欠です。それを着実に進めた結果、最初は30名に満たなかった社員数も、現在はMJSグループで1400人を超えています。ここまで来られたのはお客様あってのことと、本当にありがたく思っています。
―― 2012年の東証一部上場、6期連続の増収増益および過去最高益の更新と、ここ数年は特に好調ですが、その理由をどう分析されていますか。
是枝 まず、会計事務所と企業双方のお客様が増え続けていることです。新規のお客様が増え続けると、ソフトウエアの保守契約数が増え、それらを中心とする「サービス収入」が積み上がっていきます。