税理士法人エヌズ 代表社員 所長 税理士 野原信男
代表社員 副所長 税理士 野原雅彦

税理士法人エヌズ(沖縄県那覇市)は、地域に根差し、税務のみならず資産税案件や事業承継、M&Aにも取り組んでいる会計事務所である。その歴史は長く、前身である野原税理士事務所の創業は昭和56年にさかのぼる。創立35周年を迎えた平成28年には、現在の所長である野原信男氏、副所長である野原雅彦氏を代表社員として税理士法人へ移行し、事業承継を行った。代表社員の2人は、創業者のご子息であり、実の兄弟だ。2人の経歴は異なるものの、共に東京で大手会計事務所に勤務した経験があり、現在の事務所運営にもそのノウハウが存分に発揮されているのだという。本稿では、税理士法人エヌズの代表社員であり所長の野原信男氏、同じく代表社員であり副所長の野原雅彦氏に、同法人の沿革や今後の成長戦略についてお話を伺った。

東京から戻った兄弟2人で沖縄の会計事務所を承継

―― 税理士法人エヌズは、沖縄県那覇市で精力的な活動を展開している会計事務所です。同法人は野原信男氏と野原雅彦氏という実の兄弟で代表社員を務めていることでも知られています。お二人は共に東京の大手税理士法人での勤務を経験しており、さまざまな知見を得て地元沖縄へUターンしています。
本日は、税理士法人エヌズの野原信男所長、野原雅彦副所長のお二人に事務所の経営戦略についてお話を伺います。まず、野原信男先生に税理士法人エヌズの足跡を伺います。

野原信男 税理士法人エヌズは、私たちの父が創業した野原税理士事務所が前身です。
父は、昭和55年の12月に税理士試験に合格しました。そして、翌年、昭和56年の3月に税理士登録と事務所登録が完了して、野原税理士事務所を開設した次第です。
現在は野原税理士事務所としての設立から36年目を迎えました。昨年、創立35周年を機に、私と雅彦の兄弟2人で代表社員となり、税理士法人エヌズとして継承しています。

―― お父様は会計事務所で勤務などはされていたのでしょうか。

野原信男 いえ、全く経験はありませんでした。もちろん、税務署のOBでもありません。
父は県内の企業で経理を担当していたのですが、もちろんその企業にも顧問会計事務所があります。その先生に「せっかく経理に関わるならば、税理士を目指してはどうか」と助言をもらって資格取得を目指したそうです。

こちらは 実務経営研究会会員 用記事です
すべての記事が読める「実務経営研究会会員(有料)」へご登録いただくと続きをご覧いただけます。