司法書士法人ソレイユ 代表社員 司法書士
杉谷 範子
人生100年時代を迎えた今、従来の死亡に備えるだけでは足りません。「任意後見」「遺言」「信託」「生命保険」を4本柱とした、生前対策を含めた相続を「新・相続」と名付けています。私が代表を務める一般社団法人実家信託協会にて今年の春から「実家信託アドバイザー養成講座」をスタートさせ、実家、介護、空き家にまつわる問題を多くの方々と連携して解決していこうと思っています。
今回は親名義の実家を処分できない場合、成年後見制度を使うとどうなるか、シミュレーションしてみました。
実家を母親が相続
Aさんは都心に自宅を構える50代の会社員(男性)です。実家は、都心から電車で30分程度のところにあるマンションで、当初は父親名義でしたが、父親が亡くなった後、遺産分割協議により母親が実家を相続しました。
母親は、友達もたくさんいる住みなれた街で元気に暮らしていました。
こちらは
実務経営研究会会員
用記事です
すべての記事が読める「実務経営研究会会員(有料)」へご登録いただくと続きをご覧いただけます。