今回も引き続き、仕事ができる人の習慣を4つ紹介していきます。

美点探し

これは、相手の美点(よいところや長所)を見る習慣を身に付けることです。相手の美点が見えるようになり、それがその人だと捉えて関わると、関係性がどんどんよくなっていきます。
一般に、人間の脳は自己都合で考えます。自分は悪くなく、相手の欠点を見て、それがその人だと考えて対応します。だから、よい関係性がつくれないのです。
人間は、潜在意識にある自分への自己嫌悪や罪悪感を他人に投影し、相手を見ています(鏡の法則)。自分が見ている相手の実態は、いわば鏡に映った自分の心にすぎないのです。しかし、そうは捉えられないので、どうしてもギクシャクした人間関係をつくってしまいがちです。
長所と短所は、実は同じものを別の側面から見ているにすぎません。よいほうを見る癖をつけることで、見方を変える習慣をつくり、相手を評価できる自分になれます。
それは裏を返せば、自分のよい点を見つけることで、罪悪感や自己嫌悪を払拭(ふっしょく)する訓練にもなるのです。
私はノートに部下全員のページを作り、20個を目標に、気づいたときに美点を書き出して、常にその美点をその人だと捉えられるようにしていました。
また、夫婦関係はとても大事ですので、妻の美点を100項目挙げるように努力しました。そして100項目書き出せたときには、うそのように自然によい関係が保てるようになりました。
「部下の美点をひとり20個書いてください」という課題は、私の管理職研修では必ず課しています。受講者の皆さんは、10個は何とか書けますが、20個は難しいようでした。しかし、これは確実に人間関係の改善につながりますので、皆様も実践されてみてはいかがでしょうか。

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