ナカバヤシ株式会社 フランクリン・プランナー事業部

「人生は手帳で変わる」と聞いて、「そんなことはできない」と思われた方もいるかもしれません。しかし、あなたの人生を変えることができるのは、ほかの誰でもなく、あなただけです。つまり、「人生を変える」ことは、これからの人生をどう歩んでいくのかを考え、計画することから始まります。自分のやるべきことを考え、計画を記す、つまり、「手帳に何を書くか」によって人生が左右される、といっても過言ではないのです。人生を変える手帳について考えていきましょう。

時間をいかに使うか

「時間管理」、それは、あらゆる人が抱える永遠の課題かもしれません。1日24時間という誰にでも公平に与えられた時間にもかかわらず、使い方によっては何十倍、何百倍もの違いとなって表れてしまいます。
また、能率・効率を追求し、そのときはうまくいき、経済的に成功したと一時的に満足しても、ある日突然、その対価として失ったものの大きさに嘆き、なんと時間を無駄に費やしてきたかと悔やむこともあるかもしれません。
このような悔いやはしごのかけ違えの原因のひとつは、比較と競争意識の過剰さにある場合がほとんどです。他人より豊かになりたい、周囲に勝ちたいという過剰な思いが、いつのまにか人生のハンドルを自分ではなく、他人が握ることにつながってしまうのです。
時間をいかに使うかということは、人生をいかに過ごすかと同義語でもあります。ということは、主体的に自分の目標を立て、主体的に計画を立て、実行することこそが、心の底から納得する時間の使い方になるということです。人生において、この1年、今日の1日、この1時間、この1分、何を主体的に行うのかが、今問われています。そういう意味においても、「時間管理」は新しい局面に入ったといえるかもしれません。
いま多くの会社では、スケジュールは共有され、上司や部下、同僚の手によって次々と予定が埋まっていきます。もはや自分の意志とは関係なく、スケジュールが埋められていくことすらあるでしょう。以前、自分のスケジュールがグループウェアのなかでどんどん埋まっていくことを自嘲しながら「私の上司は会社のグループウェアですから」と語っていたビジネス・パーソンがいましたが、もはや当たり前の状況かもしれません。
ビジネスのインフラが便利になればなるほど、情報は瞬時に共有され、自分の存在意義が薄れ、流れに巻き込まれてしまいそうです。さらに、スピード感と便利さは、表面的なコミュニケーションにつながり、深い人間関係やそれがもたらす相乗効果を生まなくなる危険性も持っています。技術の進歩に伴って必要とされるのは、その技術を使う側の意志・意図であり、技術であることは間違いのないことです。

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