株式会社カクシン
代表取締役 公認会計士
長山 宏

今回は、できる自分になるための方法について、脳科学的な考察をしたいと思います。

子供の我慢力とテストの成績との関係

小学生を対象に、欲望に負けずに「目の前のお菓子を我慢できるかどうか」という実験をしたところ、面白い結果が得られました。我慢できる子と、できなかった子を比較したところ、テストの成績に統計的に有意な差が見られたのです。
嫌な勉強を我慢してできる子のほうが、我慢できずに遊んでしまう子よりも、テストの成績がよいだろうということは容易に想像できます。この実験の面白いところは、お菓子を我慢できるかどうかが、勉強の結果であるテストの成績に影響しているのが分かったことです。そしてさらに興味深いことには、実験をした小学生だったころの結果が、大人になって社会に出てからの行動にも直結していたのです。
よく、「子供時代の成績は大人になってからの成功とは関係がない」といわれたりします。しかし、どうやらそうでもなさそうなのです。脳科学の研究が進んだ結果、自制心が脳の発達に関係することが分かってきました。自制心を子供のころに鍛えることが、脳の発達に影響するため、自制心の重要性が叫ばれるようになりました。
このことは、心理学の分野でもいわれています。「三つ子の魂100まで」といわれますが、精神科医で心理学者のアルフレッド・アドラーは次のように述べています。
「5歳までに形成された無意識の逃避行動は、その人の生涯にわたる行動の型を決める(この型は「ライフスタイル」と呼ばれています)。よほど本人が意識して変えないかぎり、型を変えることはできない」
これは前回取り上げた脳科学的な習慣にも通じる話であり、子供の時代のしつけや習慣は一生ものだといえると思います。

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