株式会社クイック・ワーカー 代表取締役 富山さつき

MAS監査事業化に向けての歩みを、当社の実例を交えてお話ししたいと思います。最初は将軍の日へのお誘い、そして次はMAS契約。MAS契約の件数が増えてくると人の採用。そして組織づくり。これまでどのような課題が生まれ、どのように解決してきたのかをお伝えしていきます。 株式会社MAP経営

MAS契約継続の不安

信がありません。何をしたらいいでしょうか?」と、質問されることがよくあります。
確かに将軍の日で5カ年計画を作り、その後契約して単年度、予実を繰り返す。これではお客様も「なんだかお金かけて始めたけど意味あるのかな?」と思ってしまうかもしれません。実際、私も始めた当時はMAS監査を勢いで獲得したものの、数字づくりのような形になり解約につながったことがあります。
今だったら、あのときのお客様にもっといい支援ができたと、悔しい思い出です。そのような失敗を繰り返し、前回にも書きましたが以下の2点がとても大事になります。
①課題の抽出
②具体的行動計画
課題に優先順位をつけ、行動計画を決めていく。「いつ?」「誰が?」「どのように?」「期限は?」
その内容を1項目ずつMAS支援のなかで確認していく。その後、行動結果として数字が出る。そうすると予実の意味も出てきます。
社長が一度決めても、自分ひとりでは実行を継続していくのはなかなか難しいですが、私たちが毎月関与して確認するというルールを決めてしまうと「やらなきゃ」という気持ちになります。最初から前向きな人もなかにはいますが、「やらなければならないけれど……」と後回しになっている人が大半だからです。結果につながると楽しいですし、次の課題にチャレンジしてくれるようになります。
私はうまくいってもいかなくても、「なぜか?」と考えるように伝えています。特にうまくいかない場合は、課題と思っていたがそれ以前にもっと重要な課題があるケースが多いので、そこまで戻って丁寧に課題に向き合う必要があります。

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