株式会社カクシン
代表取締役 公認会計士
長山 宏

役員は社長の右腕であり、事業・機能の責任者です。事業は商品を通じて企業と社会を循環する構造になっており、社会の構造的欠陥を商品で解決します。
事業部制組織の場合には、役員は対象事業の責任者になります。機能は、例えば営業、生産、開発、人事、総務、財務・経理、情報システムなどのように、一定の仕事の内容を示しています。機能部制組織の場合は、役員は各機能の責任者です。
今回は、事業の責任者としての役員の役割を見ていきます。

事業構築の意義

事業は社会と企業による循環構造ですが、それを作り出すには、「社会の構造上の欠陥」を見いだす必要があります。
経済原理に乗るものについては、各企業がそれぞれしのぎを削り、社会の構造上の欠陥を見つけ出し、それを解決する商品・事業を作り出しています。そして、「このような商品を作ったけれどもいかがですか?」と、困った人や企業に対して提案を行い、受け入れられればそれが一定の数量販売され、事業に育っていきます。
事業は他社との競争関係において、まだ解決できていない問題の解決提案が求められますし、同じ方法であってもよりよいコストパフォーマンスでの提供構造が求められます。
ですから、役員は社会を一定の視点で切り込んでいき、問題点を把握しなければなりません。そして、それを解決する商品を作り出し、安定供給できる組織を設計・運用できなければなりません。

事業構築の視点

事業構築を行うには、いくつかの視点が必要です。ここではそれを列挙して説明します。

構造上の欠陥把握

各企業が提供している商品・サービスは、本来であれば完璧な状態が望ましいのですが、実際はそうはいかず、顧客は何らかの不都合を感じています。そこで、顧客が商品・サービスを入手してから、活用して廃棄するまでの一連のプロセスを調べ、どこにどのような不都合があるのかを把握する能力が求められます。

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