ミントコンサルティング株式会社 代表取締役/佐藤信彦税理士事務所 代表税理士佐藤信彦氏

2012年に独立後、中小企業の「社外取締役」の立ち位置で社長の右腕となり、事業展開しているミントコンサルティング株式会社(佐藤信彦税理士事務所)。同事務所は大分市内で車で30分以内のみという「超・地域特化戦術」と「顧問料10万~42万円の高単価顧問契約」を特徴とした会計事務所である。華やかな部分の裏側にあった苦悩からのスタート。高単価契約でどのようなサービスを提供しているのか、同社代表の佐藤信彦氏にお話を伺った。

経営コンサルティングを得意分野に独立開業

── 事務所の変遷についてお聞かせください。

佐藤 私は30歳手前で税理士になりたいと思い、会計業界に入りました。その前は地銀に2年間勤めていました。4社の会計事務所を経て、2012年に独立開業し、現在9年目になります。
 銀行を辞めて税理士試験を受けるための勉強を始めたのですが、3~4カ月経った時点で「自分の能力では税理士の資格を取るのは難しい」と思いました。そこで大学院を2つ出てダブルマスターで税理士の資格を取りました。そのため税務署出身の方や、試験にきちんと合格されて税理士になられた方や科目合格者と比べると、圧倒的に専門家としての知識が足りていないと感じ、「自分は税理士として能力がなくてダメだ」というコンプレックスを持ち続けていました。
 そこで何か一つでも得意な業務をつくりたいと思い、経営コンサルティングの勉強を始めたのが経営支援業務を行おうと思ったきっかけです。

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