ナカバヤシ株式会社 フランクリン・プランナー事業部

「人生は手帳で変わる」と聞いて、「そんなことはできない」と思われた方もいるかもしれません。しかし、あなたの人生を変えることができるのは、ほかの誰でもなく、あなただけです。つまり、「人生を変える」ことは、これからの人生をどう歩んでいくのかを考え、計画することから始まるのです。そう考えれば、自分のやるべきことを考え、計画を記すこと、つまり、手帳に何を書くかによって人生は左右されるというのは、間違いではないでしょう。人生を変える手帳について考えていきましょう。

「時間管理のマトリックス」重要度と緊急度を区別する

 時間とは何でしょうか。広辞苑によれば、時間とは「出来事の継起する秩序で、不可逆的方向を持ち、前後に無限に続き、一切がそのうちにあると考えられる」とされています。
 かなり難しいですが、「出来事の継起する秩序」というところに注目してみると、時間とは、あくまで何かの「出来事」が連続して起きている状態ということができるかもしれません。しかも、それは未来へ向かって一方向にしか進みません。
 時間が出来事の連続体であるとするならば、時間のコントロールとは出来事のコントロールであり、人にとって時間をコントロールすることは、人生のなかの出来事をコントロールすることになります。
 では、出来事を分類し、その意味を考えてみましょう。私たちに起きる出来事、または活動を性質によって分類しようと思います。
 ここで使用する分類の基軸を「重要性」と「緊急性」とします。
 X軸に「重要」度(自分の価値観と有意義な目標の達成に貢献する)、Y軸に「緊急」度(すぐに対応しなければならないように見える)を表したマトリックスを作成すると、第Ⅰ領域は「緊急でかつ重要」、第Ⅱ領域は「緊急ではないが重要」、第Ⅲ領域は「緊急であるが重要でない」、第Ⅳ領域は「緊急でも重要でもない」となります。
 これを具体的な出来事に当てはめてみると、次のようになります。

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