フランクリン・プランナー・ジャパン株式会社
目標を達成するスケジューリングとは?
これまでに、価値観を発見し、その価値観に沿った目標を設定してきました。そして、目標を達成するためのタスクを一口サイズに切り分けました。次はそのタスクを実行するためのスケジューリングです。
しかし、実際には「日常の雑用に追われて実行できない」「急な仕事ばかり頼まれて、せっかくやろうとしていたことに手をつけられなかった」などさまざまな問題が発生します。これらの問題にはどのように対処すればいいのでしょうか。
その問題を解決するには、あなたが自らの意識と時間の使い方を変えることが必要です。時間の進むスピードを変えることはできませんが、自分の行動を変えることで時間を有効に使うことはできるからです。
そのためにも、実際にスケジューリングを行う前に、自分がどういった時間の使い方をしているのかを意識することが重要になってきます。
ここで紹介するのは、「7つの習慣」で紹介されている「時間管理のマトリックス」と呼ばれる日々の行動を4つのカテゴリーに分類したものです。このマトリックスを使って、あなたの時間の使い方を検証し、目標を実現するためのスケジューリング方法を考えていきます。
時間管理のマトリックス
私たちの時間の過ごし方は、図1にあるように基本的に4つの領域に大別できます。それを定義する2つの軸が「緊急度」と「重要度」です。
緊急とは、「すぐに対応しなければならないように見えるもの」で、締め切りのある仕事やクレーム処理、上司からの緊急の依頼、鳴りっぱなしの電話や突然の来訪者など、「今」の問題に対して対応しなければならないことを指します。
一方、重要なものとは、今よりも、あなたの将来にとって必要な大切なことです。
例えば、人間関係をつくること、健康な体にすること、自分の能力を磨くこと、将来の重要な目標に結び付くことなどになります。
この「緊急」と「重要」を軸にした4つの領域が「時間管理のマトリックス」です。