ナカバヤシ株式会社 フランクリン・プランナー事業部

「人生は手帳で変わる」と聞いて、「そんなことはできない」と思われた方もいるかもしれません。しかし、あなたの人生を変えることができるのは、ほかの誰でもなく、あなただけです。つまり、「人生を変える」ことは、これからの人生をどう歩んでいくのかを考え、計画することから始まるのです。そう考えれば、自分のやるべきことを考え、計画を記すこと、つまり、手帳に何を書くかによって人生は左右されるというのは、間違いではないでしょう。人生を変える手帳について考えていきましょう。

価値観に優先順位をつける

あなたが持つ価値観が少しずつ明らかになってきたと思います。フランクリン・プランナーの名前の由来にもなっているベンジャミン・フランクリンは、自分自身の生きるうえでの価値観(「一三の徳目」と呼ばれる)を確立し、それに従って生きたことは有名ですが、ベンジャミン・フランクリンがそれぞれの徳を打ち立てていったプロセスは、価値観とは何かを理解するうえでとても役に立ちます。ベンジャミン・フランクリンは次のように語ります。

「私がそれまでに読んだ本には、いろいろの種類の徳が列挙してあったが、その徳目の数を見ると、多いのもあれば少ないのもあった。それは著者によって同じ名称を用いながら、それに含ませた意味に広い狭いの別があったからである。(中略)
私自身は明確を期するために、少数の名称に多くの意味を含ませるよりも、名称は沢山使って、各々の含む意味はこれを狭く限定しようと考えた。
そこで私は、当時自分にとって必要であり、また望ましくも思われたすべての徳を一三の名称に含めてしまい、その各々に短い戒律を付けたが、それを見れば、私がそれぞれの徳をどのように解したかがはっきりわかるはずである。(中略)
私はこれらの徳がみな習慣になるようにしたいと思ったので、同時に全部を狙って注意を散漫にさせるようなことはしないで、一定の期間どれか一つに注意を集中させ、その徳が修得できたら、その時初めて他の徳に移り、こうして一三の徳を次々に身につけるようにして行ったほうがよいと考えた。またある一つの徳をさきに修得しておけば、他のいずれかの徳を修得するのが容易になろうとも思ったので、私は前に挙げたような順序に徳を並べたのである」(『フランクリン自伝』岩波書店)

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