株式会社ストライク
M&A(合併・買収)仲介大手の株式会社ストライク(東京都千代田区)は、2022年4月から、大学生の新卒者を毎年採用する方針だ。従来は社会人の中途採用が中心で、新卒採用は極めて少なかった。金融機関の出身者が中心だった中途入社の採用対象も、商社など事業会社に拡大する。女性も積極的に採用する。コンサルタントを中心に増員し、2023年9月期の従業員数を、昨年11月時点の約1・6倍にあたる230人超に増やす。新型コロナウイルス感染拡大の影響で採用を控える動きもあるが、ストライクは優秀な人材を集める機会と捉え、採用活動を一段と強化する。
ストライクは事業承継や事業拡大などを目指す企業を対象に、M&Aを仲介するサービスを手掛けている。仲介業務は金融や財務の知識が必要とされることから、従来の採用は銀行や信用金庫、証券会社といった金融機関からの転職者が大半を占めていた。ただ、ストライクでは社員の教育制度など人材育成の仕組みが整備されてきたことを受けて、新卒採用を毎年10名程度行う。
中途入社の対象業界も拡大する。M&Aの仲介業務は、高いコミュニケーション能力や交渉力が求められることから、商社やメーカーの営業マンなどに門戸を広げる。独立行政法人の労働政策研究・研修機構によると、少子・高齢化を背景に40年の日本の労働力人口は、2017年時点から最大で約1200万人減少する見通し。ストライクは多くの業界に採用の対象を広げ、優秀な人材を確保する考えだ。
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