吉川和良税理士事務所 代表社員/税理士 吉川和良氏

税理士登録者数が増加している一方、減少していく中小企業数。そのため、税理士1人当たりの中小企業数が減少する「顧問獲得大競争時代」にある会計業界。このような状況のなかで、顧問先を獲得するために「低価格」を打ち出し、「創業期」をターゲットにする事務所が多いなか、香川県高松市で活躍中の吉川和良税理士事務所は真逆の路線を行く。後発の事務所にもかかわらず、安定的な顧客拡大を果たしている。新参会計事務所が勝てる事業の柱は「MAS監査業務である」という。MAS監査業務を中心に、月額5万~10万円の高単価契約を「紹介」で増やしている同事務所代表の吉川和良氏に、MAS監査業務との出会い、その価値についてお話を伺った。

── MAS監査業務に取り組まれたきっかけについてお聞かせください。

吉川 私は大学では会社経営についての授業を多く受講していたこともあり、漠然と経営に携わる仕事をしたいという考えがありました。平成12年に社会人となり、始まりは一般企業の営業職でした。その会社を退職後、税理士試験の勉強を始め、平成15年に大前香税理士事務所(現:松和総合グループ、香川県高松市/代表税理士 大前 香氏)に入所しました。
巡回監査を通じてお客様に試算表の説明をするのですが、それは終わったことがベースでの話です。そこからお客様が「これからこういうことをしたい」という未来のお話をされても、それがきちんと進捗しているのか、社長のお話が正しいのかどうかがよく分からないと感じていました。そのようなことを大前先生に相談していた平成18年ごろにMAP経営さんと出会い、MAS監査業務に取り組むことになりました。

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