税理士法人横溝会計パートナーズ(東京都国分寺市)は、業種特化や付加価値業務に注力し、地域だけではなく全国に顧問先を持つ会計事務所である。昭和63年の開業以来、着実な成長を続けており、現在では職員数約30名の規模に到達した。近年特に成長を見せているのが相続の案件だ。利害関係が複雑な案件も積極的に受け入れ、国分寺地域では上位のシェアを獲得できているという。その横溝会計パートナーズが、今年8月に新たなサービス「結いごと」をリリースした。「結いごと」は、遺言にスマホアプリを活用して動画メッセージを付けることができるサービスだ。同事務所はなぜこの遺言領域に新たに参入したのだろうか。本稿では横溝会計パートナーズの代表である横溝大門氏に、「結いごと」に込められた理念や、開発の経緯についてお話を伺った。(写真は横溝会計パートナーズが運営する「結いごとのお店」。撮影 市川法子)

新聞販売店と介護へ特化

―― 税理士法人横溝会計パートナーズは東京都国分寺の会計事務所です。同事務所は業種特化により、国分寺のみならず全国に顧問先を持っていると聞いています。
本日は代表を務める横溝大門氏にお話を伺います。まずは足跡をご紹介いただけますか。

横溝 横溝会計パートナーズのルーツは、私の父が昭和63年に開業した個人事務所にあります。現在はその事務所の開業から33年目を迎えました。
私自身は平成15年に新卒で金融機関に入社したのですが、その後公認会計士を目指して勉強を始めました。平成19年には公認会計士試験に合格し、大手監査法人での勤務をスタートしました。
その後、相続を専門とする税理士法人でも勤務し、平成24年に父の事務所に入所しました。翌年、現在の横溝会計パートナーズ、つまり税理士法人に移行し、私も代表社員に就任しています。

こちらは 実務経営研究会会員 用記事です
すべての記事が読める「実務経営研究会会員(有料)」へご登録いただくと続きをご覧いただけます。