freee株式会社 専務執行役員 Chief Partner Officer 公認会計士 武地健太 氏

クラウド会計ソフト freeeのAIを強化

―― freee株式会社は、クラウドやAI(人工知能)などの最先端の技術を活用し、中小企業のバックオフィス業務を効率化するサービスを提供している企業です。
同社の代表的なサービスである「クラウド会計ソフト freee」は、ユーザー数100万事業所となり、現在ではクラウド型の会計ソフトを代表するサービスになっています。
本日の取材では、freeeの武地氏に、「クラウド会計ソフト freee」の新機能、「AI月次監査」について伺います。

武地 私たちは「クラウド会計ソフト freee」の機能強化に継続的に取り組んでおり、その一環として、5月21日に「AI月次監査」を実装しました。
「AI月次監査」は、会計事務所の皆様のための機能であり、当面の間はエンドユーザーである一般企業には使えないものです。

―― 会計事務所専用の機能なのですね。

武地 仰るとおりです。今回の機能強化の背景について、ご説明させていただきます。
ご承知のとおり、会計事務所の代表的な業務は、記帳代行業務と決算・申告業務です。私たちはこうした業務の効率化を実現するために、「クラウド会計ソフト freee」にさまざまな機能を実装してきました。具体的には、AIを活用した証憑類の電子化や、自動仕訳などです。

―― 証憑類の電子化や自動仕訳などの機能の開発は、貴社が先駆的に取り組んできた分野です。今ではクラウド型会計ソフトの代名詞的な機能となっていますね。

武地 そうですね。実は、私たちは自社の会計業務に「クラウド会計ソフト freee」を使っています。実際に自分たちの会社のお金の流れを「クラウド会計ソフト freee」で管理してみると、証憑の電子化や自動仕訳の精度が日を追って高くなっていることを実感します。
そして、このたびリリースした「AI月次監査」は、クラウド会計ソフトの利便性を次の段階に高めるものであると自負しています。今回実装した「AI月次監査」は、これまで人間が行っていた仕訳後のチェック工程を、AIがアシストしてくれる機能です。

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