足立税理士・公認会計士事務所の足立直之先生(写真)は、大手監査法人に17年勤めた後、約60社からなるグループ会社の内部監査を6年にわたり実施。このときの経験から昨年、税理士事務所を開設し、中小企業のサポートに奮闘しています。
国内外60社の監査をきっかけに独立開業
―― 足立先生のご経歴を伺います。
足立 平成2年に大学を卒業して、銀行に2年勤めたのですが、公認会計士になるために退職して試験勉強を始めました。3年後に合格し、平成8年から朝日監査法人(現あずさ監査法人)、中央青山監査法人、EY新日本有限責任監査法人において監査業務に従事しました。
―― 税理士事務所を設立されたのはいつでしょうか。
足立 平成31年4月に税理士登録を行い、翌月に現在の事務所を設立しました。
―― 開業のきっかけを教えてください。
足立 平成25年にEY新日本から事業会社に転籍し、中小企業に関わる仕事がしたいと思ったことがきっかけです。当時、クライアントの孫会社にあたる海外の会社で不正が発覚し、その会社に入って内部監査をするという話が浮上しました。そして、私が出向することになったのです。後に私はこの会社に転籍し、約6年かけてグループ会社である国内外の60社の監査を内部から行いました。このとき、グループ内の中小企業の監査も実施したのですが、それが大変やりがいのあるものでした。
―― どのような点にやりがいがあったのでしょうか。
足立 既にルールが出来上がっている大企業と違って、中小企業は内部統制もない状態です。企業と同じ目線に立って、一緒にルールを作り上げていくことにやりがいを感じました。そのとき、中小企業の成長を支援できる仕事がしたいと思い、60社の監査が一巡したところで退職して、今の事務所を設立しました。
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