寺社支援プロジェクトの笠原慎也顧問(左)と黒髪山大智院の草津栄良住職(右)

わが国では少子高齢化が社会問題となっており、寺院や神社もその影響と無縁ではない。国内には約7万の寺院があるが、そのうちの実に約2万が空き寺だといわれている。そのような事態が生じる大きな要因となっているのが、後継者不足や檀家不足である。寺社は日本人の精神的支柱であり、その衰退は日本の文化そのものの衰退につながるだろう。こうしたなか、実務経営研究会では、寺社の経営支援に取り組む会計人の勉強会「寺社支援プロジェクト」を平成30年に立ち上げた。同会では経営コンサルタントの笠原慎也氏らを顧問に招聘し、経営的側面から、寺社の存続と発展に貢献する取り組みが進められている。本稿では、寺社支援の事例として、別格本山黒髪山大智院(長崎県佐世保市)を取材した。同院は弘法大師が806年に開創した由緒ある寺院だが、急速に変わる現代社会においては、他の寺社と同様に、存続のための価値転換を迫られていた。それを支援したのが、寺社支援プロジェクトの笠原氏である。本稿では黒髪山大智院住職の草津栄良氏と笠原氏に、現在の寺社に求められる価値転換や、必要とされる経営感覚について伺った。(写真撮影 市川法子。今回の取材は、新型コロナウイルス感染症への対策を十分に行ったうえで、2020年7月3日に行われました)

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