呉税理士事務所 所長 税理士 呉 尚哲
IMP 代表 今村 智

呉税理士事務所(東京都渋谷区)は、代表の呉 尚哲氏(写真右)が早くから自社開発のソフトウエアによる業務効率化を実現し、高品質な付加価値業務に注力している事務所である。その呉氏が近年、特に力を入れているのが、問題解決の理論である「ビジネス解剖学」の啓発活動だ。「ビジネス解剖学」は、小手先の対応ではなく経営の本質に焦点を当て、顧客が抱える問題意識を課題として設定していく手法である。会計事務所がこの理論を学ぶことで、事務所運営の改善や顧問先の経営支援に役立てることができる。本稿では呉氏と、呉氏が師事するIMPの今村 智代表(写真左)に「ビジネス解剖学」の概要についてお話を伺った。(写真撮影 市川法子)

ITを活用した高付加価値サービスをいち早く提供

―― 呉税理士事務所はITを活用し、税務のみならずさまざまな付加価値業務を展開する会計事務所です。なかでも、代表の呉 尚哲先生が現在特に注力しているのが、「ビジネス解剖学」という理論です。
本日はこの「ビジネス解剖学」をテーマに、呉先生と、呉先生が「師」と仰ぐIMPの代表である今村 智氏にお話を伺います。
まずは呉先生に、これまでの足跡を伺います。

 私は平成12年に、東京・恵比寿で開業しました。それ以前は、外資系の会計事務所であるKPMGピート・マーウィック(現KPMG税理士法人)に6年間勤めていました。その後期には経理のアウトソーシングを請け負う部署を立ち上げ、さまざまな会社の仕組みを構築する経験を積みました。
ただ、外資系の事務所ということもあってか、お客様とフレンドリーに接する機会がないことに、私は少し疑問を感じていました。そこで、もっとお客様の身近な存在になるべく独立し、現在に至っています。

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