秋田中央税理士法人 代表社員 税理士 杉山 隆
有和税理士事務所 所長/株式会社インプルブ 代表取締役 税理士 有和寛之

「らくらく税理」は、有和税理士事務所(鳥取県米子市)の所長である有和寛之氏が鳥取環境大学と共同開発したクラウドシステムである。会計事務所の業務における確認作業をナビゲーションすることで、業務の標準化と効率化を実現する。平成17年のリリース以来、着々と導入先を増やし、110以上の会計事務所が利用している。その最初期からのユーザーである秋田中央税理士法人(秋田県秋田市)は、「らくらく税理」の最大の特徴である申告書への添付書面の自動作成機能を活用し、税務調査はもとより意見聴取さえなくなったという。「らくらく税理」を販売する株式会社インプルブの代表取締役でもある有和氏と、秋田中央税理士法人の代表社員である杉山 隆氏に、「らくらく税理」をはじめとするさまざまなツールを活用した同事務所の顧問先企業に対する経営支援の取り組みについて伺った。(写真撮影 市川法子)

書面添付に関する業務を標準化する「らくらく税理」

―― 有和税理士事務所は、鳥取県米子市に拠点を置く会計事務所です。所長の有和寛之先生は、同事務所を母体とする株式会社インプルブの代表取締役も務めています。
同社が販売するクラウドシステム「らくらく税理」は、有和先生がご自身の経験をもとに開発したサービスです。弊誌では昨年(2019年7月号)、有和先生を取材し、「らくらく税理」開発の経緯やサービスの詳細についてお聞きしました。
「らくらく税理」は、記帳や計算書類作成、税務など、会計事務所の各業務における確認作業をナビゲーションするクラウドシステムです。会計事務所の職員が行うべき確認事項が自動で抽出・表示されるので、事務所内の業務が標準化され、その結果として業務効率化が実現します。
「らくらく税理」の最大の特徴は、簡単な操作で誰でも税理士法第33条の2に規定された添付書面が自動で作成される点です。もちろん、添付書面以外にさまざまな報告書も自動作成できます。

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