Rikyuパートナーズ税理士法人(愛知県名古屋市)は、創業から16年間連続で平均15%成長を続けている会計事務所である。創業者で代表社員の谷口雅和氏(写真左)は、ITの活用により新たな会計サービスを次々と打ち出すことで、顧客増につなげている。同事務所の持続的成長に大きく貢献しているのが、10年前に導入した自動仕訳ソフト「HAYAWAZA」だ。「HAYAWAZA」は、インターネットバンキングの金融機関データやエクセルデータを高速に取り込み、さまざまな会計ソフトの伝票に自動的に変換するソフトである。谷口氏と、「HAYAWAZA」の開発・販売元である株式会社HAYAWAZA(東京都江戸川区)代表取締役の大河内信人氏(写真右)に、高い成長率を維持し続けるRikyuパートナーズの経営戦略や「HAYAWAZA」の特徴、導入メリットなどについて聞いた。(撮影 市川法子)
「勘定と感情の専門家」
―― Rikyuパートナーズ税理士法人は、愛知県名古屋市で創業以来16年にわたって平均15%の成長率を維持し続けている会計事務所です。税理士法人化された3年前には、東京オフィスを新設しています。
代表社員の谷口雅和先生は、飲食店オーナー向けの支援サービス「会計コンシェルジュ」で子育て中の主婦を積極的に採用したり、自らの体験に基づいて「お金の心理学」をテーマに全国で講演やセミナーを開催したり、地元ラジオ番組のパーソナリティを務めたりと、その活動がさまざまなメディアで紹介されている有名人でもあります。
また、同事務所はいち早くIT化に取り組み、先進的なツールを活用して業務効率化と付加価値業務の創出も実現しています。
本日は谷口先生と、そうしたツールのひとつである仕訳自動化ソフト「HAYAWAZA」を開発した株式会社HAYAWAZAの代表取締役である大河内信人氏のお二人にお話を伺い、Rikyuパートナーズの成長持続の秘密に迫りたいと思います。
まずは谷口先生に、これまでの歩みを振り返っていただきます。なぜ税理士を目指されたのでしょうか。