株式会社創明コンサルティング・ブレイン 代表取締役/公認会計士・税理士 宮崎 栄一

過去の情報である「決算書」。この決算書を未来志向でそれぞれの立場に合った意思決定に活用できるよう、分かりやすく図表にした「未来デザイン決算書」で、「未来経営会議」を通してクライアントに提供している株式会社
創明コンサルティング・ブレイン。代表の宮崎氏は「すべての人が決算書を未来志向で活用できるように」を経営理念に、「一般社団法人未来会計マスター協会」を立ち上げ、「未来デザイン決算書」を経営者、銀行員、投資家、保険外交員、士業・コンサルタントだけでなく学生にまでの普及を図っている。宮崎氏に未来会計業務に取り組んだきっかけ、そして税理士が従来提供している「制度会計」と「未来会計」の違いについてお話を伺った。

未来会計に取り組むきっかけ

── 事務所の変遷についてお聞かせください。

宮崎 私の父が経営者だったこともあり、小さいときからずっと「中小企業の社長は大変だ」という印象とともに、「中小企業の社長を助けたい」という想いを持っていました。
中央大学に入学して公認会計士という資格に出会い、自分の想いを実現する職業はこれだと感じ、まずは簿記の勉強を始めました。同時に、大学の「会計士受験サークル」に所属し、毎日夕方に先輩から簿記を教わりました。そのサークルでは、大学1年の6月に日商簿記2級、11月に日商簿記1級合格を目指すカリキュラムを組んでくれていました。2年からはダブルスクールで専門学校にも通い、3年の夏に会計士に一発合格することができました。
合格後、監査法人トーマツで週3日ほどアルバイトをしました。当時トーマツは後進の事務所で、重厚長大な伝統的な企業をクライアントに持っているわけではありませんでしたが、若くて勢いのある会社をたくさんクライアントに持っていることに魅力を感じました。
大学を卒業後はそのままトーマツに就職し、4年間東京で働いたタイミングで岡山事務所の立ち上げに参画しました。岡山には上場企業が少なく、自分たちで支援をして上場に導き、監査をするという方向で仕事をしていました。そこで4年働いた後、独立して会計事務所を開業しました。

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