のぞみ総合経営グループ 代表/税理士法人のぞみ 代表社員 会長 税理士 望月宗敬
松本事務所所長 税理士 百瀬幸子
長野事務所所長 税理士 星野直信
松本事務所社員税理士 公認会計士 武石仁美

のぞみ総合経営グループは、長野県松本市と長野市に拠点を置く大型会計事務所グループである。創業時から「中小企業の総合支援」を旗印に掲げ、顧問先企業のあらゆるニーズに応える体制づくりを進める過程でグループを拡大してきた。現在、士業3法人と6企業、学校法人を通じて地元企業にワンストップサービスを提供している。グループの中核となる税理士法人のぞみは、14年前に親族外承継を行い、規模と業績の両面で拡大を達成した成功事例として注目に値する。創業者でグループ代表の望月宗敬氏(写真)と、幹部の先生方に承継の経緯や成長の要因について伺った。(写真撮影 岩本剛)

創業49年を迎える大型会計事務所グループ

―― 本日は、長野県有数の大型会計事務所グループ、のぞみ総合経営グループの創業者である望月宗敬先生と、グループの幹部の先生方にお話を伺います。
のぞみ総合経営グループは、税理士法人のぞみを中心に9つの組織で構成され、主に松本市と長野市で顧客の中小企業を総合的に支援するためのさまざまな事業を展開しています。
まずは望月先生に、これまでの歩みを振り返っていただきたいと思います。

望月 松本市の農家のひとり息子だった私は、父の意向で高校卒業後に証券会社に就職し、兼業農家になる予定でした。しかし、卒業直前に母の病気が見つかり余命1年と言われたため、内定を辞退して会計事務所に入所しました。昭和37年のことです。
入所後、この業界では資格取得が必須だと考え、事務所を半年間休職して学校に通い、受験勉強に打ち込みました。このときの経験は、「やればできる」という自信につながりました。
24歳のときに税理士資格を取得して27歳で独立し、昭和46年4月に松本市本町で開業しました。その前年に結婚した家内と事務員の3人、関与先3件でのスタートでした。

―― 当初から順調に成長していったのでしょうか。

望月 はい。幸い、時期もよかったと思います。当時は高度経済成長期の中盤で、特に建設会社の社員の独立開業が相次ぎ、イケイケどんどんの時代でした。事務経験の全くなかった家内が和文タイプの練習をして、一日中法人設立書類のタイプ打ちに追われたほどです。
私も朝から晩までオートバイで関与先を回り、仕事が楽しくて仕方がありませんでした。お客様からの感謝の言葉も、大きな励みになりました。

こちらは 実務経営研究会会員 用記事です
すべての記事が読める「実務経営研究会会員(有料)」へご登録いただくと続きをご覧いただけます。